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とうとう気がおかしくなったのかな?

平成19年5月11日(金)


早朝から父の叫びと、障子を強く閉める大きな物音に起こされて


パチ・パチ・・・・・パチ・・・パチ・・「コノヤロー!」・・・ガタン・・ピシャ!
大きな物音で目を覚ますと、早朝6時前であった。
夕べというより深夜1時頃まで仕事をしていたので早朝起こされるのちょっと辛い。
眠け眼で父の部屋(隣)を開けると、父は自分の顔をパチパチと叩いていた。



※父の言葉は下記のように簡潔ではありませんが、しどろもどろでこのような意味の事を言っていますので、要約して書いています。


私:
どうしたんだヨ、こんな朝早くから?


父:
こんな極悪人は死んだほうがいいんだ。


だから自分を叩いているのさ。


私:
なんで極悪人なの?何にも悪いこと・・してないじゃない。


父:
いや、自分は極悪人なんだ。


だって、この間来た人が夜中にこの部屋に来て、「おまえみたいな極悪人は他にいない」と言って自分をぶん殴ったんだ。
・・・だから自分は極悪人?・・・
殺されそうになった。


私:
いったい誰なんだ・・・そんな事を言う奴は?


父:
わからない。


私:
わからない・・じゃ、解決しようがないね。


でも、何にも悪いことをしていないのに「おまえは極悪人」なんていう人・・・ほんとにいるんかね?


父:
でも顔はしっかり覚えているから絶対間違いない。


大勢来て「この極悪人」と言って自分の上に馬乗りになって叩いたんだ。


間違いないんだ。


私:
だから・・いったい誰なんだヨ。


父:
?????????




最近父はこんな感じなんです。


夜中に自宅にやって来て、殆ど外出しない父、他人にあまり会っていない父に「極悪人」と言い、馬乗りになって殴る人なんている筈がないのです。


夢だとしか思えません。


夢と現実が混在し、あたかも全てが現実のような錯覚にとらわれているのでしょう。


しかし、父にとっては全てが現実なのです。


そして同じ事を何度も何度も・・・何度も何度も・・・繰り返すのです。


年寄りが同じ事を繰り替えして言うようになるのはみんな同じかもしれませんが、父の場合は5分と経たないうちに又同じ事を言うのです。


聞いているほうが本当にたまりません。


それから数日、同じ状態が続いています。




毎朝、大声の叫びと戸を思い切り閉める物音に悩まされ、同じ事ばかりを聞かされている今日この頃です。


いったいどのように対処すれば良いのでしょうか?

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私が殺された日

平成20年3月11日(火)
私が殺されたた日

外出中に自宅にいる父から電話・・・
(父は電話を頻繁に触っていますが、数十回に一回くらは通じるようです。)

私:はい心吉です。

父:えっ!シンキチ??? シンキチは死んだはずだが・・・

私:今こうやって話しているじゃないですか。

父:いいや、シンキチは死んだ事になっている。

私:じゃー何故死んだ人間に電話するんですか?・・・・・・・


父はどうも私に電話したのではなく、電話のそばに大きな文字で書いてある他の人の電話番号と間違えたのかもしれません。

毎日下の世話をし、着替えをさせ、食事をつくって食べさせ、洗濯や掃除をして面倒を見ている私に「死んでいる筈だ」とは頭が狂ったか・・・恐らく妄想と現実の区別がつかないのでしょう。

それにしても、いくら妄想の中でも毎日ケアしている私が父の心の中で死んだことになっているとは、驚きを超えて悲しくなるばかりです。

帰宅後、私の足を見せて「私は死んでいません。ここに足が2本ありますよ。」というと、「それは良かった。」と言って笑っています。

たった一人の同居家族である私が殺されてしまった日でした。

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たとえ恨まれても・・・

平成20年3月19日(水)
人は時に感謝し、時に恨む。

人を恨まず常に感謝の心に満ちあふれている人は最高に幸せな人である。
他人がどうしてくれたからではない。
回りの人がどうしようと、一見悪く見えてもなお感謝出来るのはその人の能力である。
どのような現象にも深い理解と先を見通す力があれば感謝出来る筈。

感謝する能力が不足していれば、回りの人の好意でさえうっとうしく思えたり、逆恨みさえすることが多くなる。

若い人の中にも恨む人が大勢いるが、そんな人は理解力、分析力、先見の明に欠けているのである。

年齢に限らず頭が老化すると、この「感謝する能力」が減少してくるようだ。

父は89才だが、発する言葉の中にたくさん「有り難うございます。」が出てくる。
これは、まだ感謝能力がかなりある証拠と見る。

最近その父が私を恨むことが多くなった。

自分では「自分に向かって言っている」と言いたいようだが、明らかに私に向かって言っている。

「こんちくしょう」「非人間」「ばかやろう」と言った暴言を吐くようになった。
私に面と向かってではなく、ベッドの中で空に向かって言っている。

朝、父の汚れたリハビリパンツを取り替え、ズボン下と靴下とズボンを着せ替え、時には汚物のついた尻を綺麗にして・・・朝食をつくり・・(なんとかこぼしながら自分で食べている)食器洗い、洗濯から生活の全ての面倒をみていても私を恨むのである。

恨む理由は、
1. お金が自由にならない。
2. 老人ホームのように家から一人で外出できないようになっている。
3. デイサービスに毎日行けない。

この三つが大きな理由だと解釈している。
1. のお金に関しては、過去何度もお小遣いを無くしてきたから・・・と、近くのコンビニで大好きなチョコレートを二袋も買って一日で食べてしまったこと・・・
(父は糖尿であった・・・今は完治している。)
2. は家を出るとコンクリートの階段が危険なことと、徘徊防止である。
(過去、バルコニーで後ろにひっくり返り後ろ頭を7針縫っているし最近では玄関で
も数回転んでピンポン球より大きなたんこぶをつくっている。)
3. 介護認定が2の為、デイサービスに行ける日には限度がある。

いずれも父の健康と安全の為と介護認定を理解してもらうためだが、それを何度言い聞かせてもその時は理解するもののすぐに忘れてしまうのである。

忘れているから、「何でお金を持てないのか?」「何故一人で外出できないのか?」「なんで今日デイサービスに行けないのか?」理解できず、危険や健康を害すことなど到底予測出来ず、予定外にデイサービスに行けないことも理解できないのだ。

その結果、不満だけが残って私を恨むのである。

父が一人になった時、あまりに大きな声でわめきちらし(近所まで聞こえる)、玄関をどんどん叩くので、「転ばぬ先の杖」より今の精神状態の安静のほうが大事であると思って、昨日から糖尿の再発や外階段の危険や徘徊をも覚悟して、小遣いを渡し自由に外出できるようにした。

このまま暫く様子を見るしかないだろう。

この話を読んで、読者は「なんてひどい父親だろう」と思うかもしれない。

しかし、恨まれてさえ私は父に感謝している。

それは、背中で「おまえが30年後にこういうふうになるなよ。・・こうならない工夫を今からしておけ。」と教えてくれていると解釈しているかに他ならない。

どんな現象にも分析して理解すれば、感謝できるのである。

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約2時間の散歩??

平成20年3月19日(水)16:00

約2時間の散歩??

今日はデイサービスがない。

夕方5時に訪問介護のヘルパーさんが来るだけだ。

朝一番から父は「あそこ(デイサービスのこと)に行く」と言い続けている。
私が「今日はヘルパーさんが来る日でデイサービスは無いよ。」と何度言っても数分後には同じ言葉を繰り返している。

あまりしつこいので朝食後に「散歩でも行きましょうか。」と言うと父は喜んで玄関に向かった。

父が自分で玄関のカギを締めて開けることが出来るかのテストもあったので、敢えて家のカギを渡して「一人で家を出るときは必ずカギを掛けて下さい。カギを忘れるとドロボウが入ってくるかもしれませんからね。」と説明すると父は「そうだね。」と言って玄関のカギを掛けた。10分位かかってやっと一つのカギを締めることが出来た。・・・やれやれ

門を出ると、父は「歩いて行くの?」と聞く。
「散歩だから歩きだよ。」と言うとけげんな顔をして、「あそこに車で連れて行って欲しい。」と言う意味の(具体的に何と言ったか忘れたが)言葉を言った。

とぼけて「あそこってどこ?私にはあそこではわからないから道案内して下さい。」と言うと父はやっと歩き出した。・・・「確か学校のそばだった・・・そうだ小学校はどこ?」と聞くので小学校の方角を教えた。

超ロースピードの父に先導されながら、犬と私は父に従った。

家から小学校まで私の足で約5分の道のりだが、学校に着いたのは40分以上後だった。
ふうふう言いながら父は目指す「あそこ」に向かって懸命に歩く。

小学校のところで、既に限界のようだったので、「コーヒーでも飲みますか?」と尋ねると、「欲しい」と言うので自動販売機の缶コーヒーを買った。

妹の娘が通う幼稚園が小学校のそばにあって路肩に座れるので、コンクリートの上に腰かけて父はコーヒーを「美味しい」と言って飲んだ。

暫くそこで休んでいると、「もう大丈夫だ、行こう」と言って父は立ち上がった。

「おじいちゃん、デイサービスに行こうとしているの?今日はデイサービスの日じゃないよ。」と言っても私の言葉に耳を傾けてくれない。

「デイサービスの場所までは今までの4倍は歩かなきゃ行けないよ。もう帰ろう。」というとやっと少し帰る気になったようだ。

そこに雨がぽつりときたので・・・ラッキー・・・「雨だね。もう帰ろう。」と言うとやっと納得したようだ。

父は再び歩き出したが、方向は家と反対方向だ。

「おじいちゃん、家は逆だよ。」というと「あそこの角まで・・」と言って前に歩き出す。

そんな感じで結局2時間の散歩となった。

帰途、父はへろへろ状態で、「おぶろうか?」と言っても拒絶し、「大丈夫だ、歩ける」と言って聞かない。何度も転びそうになりながらやっとの思いで家にたどり着いた。

帰宅後昼食を出して、「今日の夕方5時にヘルパーさんが来るよ。」と言うと、「へー!家に来るの?」・・・数分後「あそこに行く。」・・・私「今日はヘルパーさんが来る日でデイサービスがないよ。」・・・数分後「あそこに行く」が夕方まで続く。・・・こうやって書いている間にも・・・

なんでこんなに書いているかと言うと・・・仕事に集中できないんです。

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